当サイト(『酒田五法』)は投資手法として酒田五法をご紹介しますが、

 私の考える投資で最も重要だと思うことをこの”基本・マインド編”で述べ ていきます。

 中でも特に重要とされる”感情コントロール”についてです。

『 値段を動かすのは感情?』

 投資経験の浅い方、もしくは経験はあるが負け続けている人は、

この”マインド的”な部分を理解していない事が多いと思われます。

 ”投資で一番大切なのは、感情コントロール?? うそだ~”

と思うかもしれませんが、これは非常に大切です。

 ある程度投資の経験がある方ならわかると思いますが、投資は、

 ”投資家の感情のぶつかり合い”により成り立っています。

 ”この株どんどん上がっていってる”⇒”まだ上がりそう”⇒ 期待 ⇒ 買う(値段上昇)

 当然、上がるばかりでなく。。。

 ”もう高すぎるだろう”⇒”これ以上上がらなそう”⇒ 期待終了 ⇒ 売る(値段下落)

 これが続いていくと。。。

 ”この株どんどん下がり続けてる”⇒”まだ下がりそう”⇒ 失望 ⇒ 売る(値段下落)

 しかしこれも続くと。。。

 ”もう低すぎるだろう”⇒”これ以上下がらなそう”⇒ 失望終了 ⇒買う(値段上昇)

 と言った感じで集団の心理が値段を動かすのです。

酒田五法,感情コントロール

 そしてこの値段の動きを図にして客観的に表したものが”チャート”です。

 相場参加者(投資家)の9割が負け、1割が勝つと言われます。

 相場で勝つためには、

 冷静沈着にチャートを見て、感情を殺し客観的判断により売買できる人

 でなければならないわけです。

『 決めたルールを守れるか?』

 私は、投資で一番難しいことは、感情コントロールだと思います。

 投資の世界から退場する主な原因はズバリ、”負け(損失)を認めたくない感情”

 によるものです。

 人間は、”苦痛を避け、快楽を得たがる”生き物です。

 これを投資の世界に当てはめると

 苦痛(損失)を避ける → 負けを認めたくない

 → ロスカットの遅れ

 快楽(利益)を得たがる →利益が出たら失いたくない

 → 早すぎる利益確定

 さらに早くポジションを持たないとチャンスを逃すと思う感情

 → 無駄なエントリー

 つまり、損失を大きくし、小さい利益で確定させてしまう ”損大利小”になる。

 そして勝率を下げる無駄なエントリーもプラスされより勝ちづらくなります。

 相場で負ける人は、どんなにすばらしいトレード法を知ったとしても

 感情に左右されてしまい、そのトレード法を守れなくなってしまうことにより

 負けてしまうのです。

 感情をコントロールすること=自分の決めたトーレードルールを貫き通すこと 

 と言うことになります。

 理解いただけましたでしょうか?

『 感情をコントロールするには?』

 では、具体的に感情をコントロールするにはどうしたらいいのか??

 まず、余裕資金で投資をすること。

 手を出してはいけないお金まで投資で使ってしてしまうと、

 必ず”感情”が入ってしまい、冷静なトレードが出来なくなるからです。

 そして、何もかも明確にすることです!

1、ロスカットの基準を明確にする。

 ⇒どんな投資手法でもいいですが、投資を実践する上で一番大切なのは

  ”リスク管理(資産管理及びロスカットのルール)”です。

  これができない人は、100%勝ち組投資家にはなれません。

2、精神的に耐えられるポジション量にすること

 ⇒ロスカットポイントに達した場合、いくらの損失金額になるか?

  1トレードで総投資資金の2%以下を推奨しておりますが、

  そのポジション量でもドキドキしてチャートをずっと見ずにはいられない状態で

  ある場合、あなたにとってポジション量が大きすぎると思います。

  ポジションを持った後、ドキドキしない程度のポジション量にすることが必要です。

3、相場環境認識と事前トレード戦略の明確化。

 ⇒リスク管理ができている上に成り立つことですが、

  現在はどのような相場環境であるか?

  (トレンド? レンジ? 高値圏? 安値圏? ボラティリティー大小 など)

  を十分把握し、

  エントリー(買い又は売り)をどのようになった時に入れるか?

  そしてそのロスカットポイント(損切り)は、どこか?

  エグジット(エントリーの決済)は、どのようになったらするか?

  の3つの事を先に決めておく、つまりトレード前にトレードの戦略を立てておき、

  その戦略通りのパターンが出現するまで待つこと。

 上記3点を明確にし、

 常にルールに従い価格が変動しても”動揺しない”ようにすること。

 これが、”感情コントロール”のツボだと思います。

 もし、最初に自分で決めたとおりに売買できなかった場合、

 上記のポイントに問題があります。

 問題があったら、問題を見つける⇒修正⇒結果の確認

 の流れで、精度を上げていってください。

 この事がお役に立てれば光栄です。