投資を行う上で活用する テクニカル分析の基本
”出来高” について述べます。
『出来高って何??』
出来高とは、取引が成立した(出来た)株数のことを言う。
出来高が多いということは、取引が活発に行われたことを示し
相場がエネルギッシュに動いたということ。
出来高大きい=投資家の関心が高い と言い換えることが出来るため、
”出来高”は指標として軽視されがちだが、テクニカル分析の観点から
非常に重要な要素と言える。
『出来高の特徴と活用法』
1、出来高の特徴
・出来高はいろいろな要素で増減するが、
端的に言うと”相場がエネルギッシュに動いた”ということになる。
意味合い的には、おおきく2通りある。
・安値圏での出来高増⇒上昇トレンドの開始 (相場エネルギーの発生)
・高値圏での出来高増⇒下降トレンドの開始 (相場エネルギーの出し尽くし)
出来高は、”投資家の関心度合いの指標”となるので、
このサイトでお伝えしている諸々のローソク足のサインなどの出現は、
出来高が大きい条件下での出現(信用度大)と
出来高が小さい条件化での出現(信用度小)では、
その後の動きの信頼性が違うので要注意ください。
例) 安値圏での長い下ヒゲ
出来高が大きい⇒底である可能性が高い(信用度大) しかし
出来高が小さい⇒底である可能性がさほど高くない。(信用度小)
2、逆ウォッチグラフ
出来高と株価の関係を説明した物として有名な
”逆ウォッチグラフ”を紹介します。
- 陽転 ・・・・上昇の起点
- 買 ・・・・出来高も株価も上昇
- 買継続・・・出来高が高く株価上昇中
- 買見送り・・・株価は高いが出来高は減少傾向
- 陰転 ・・・・下降の起点
- 売 ・・・・出来高も株価も下落
- 売継続・・・出来高が少なく株価も下落
- 売見送り・・・株価は低いが出来高増加傾向
この上記の1⇒2⇒3⇒・・・・⇒8⇒1⇒2⇒・・・
のように時計の逆周りのように動いていくことから、このように呼ばれています。
例えば、自分の持っているポジションが株価は上がり続けているが、
出来高が減ってきている場合。
”投資家の関心は低くなってきたのかな? 売り時は近いかも?”
と言った感じに判断の補助材料にしてみてください。