短期投資とは違う、資産形成のために向いている資金管理法
ドルコスト平均法について説明します。
一般的に積立投資などで用いる方法です。
ドルコスト平均法とは、
別名”定額購入法”と言い、一度に金融商品を購入するのではなく
ナンピン買いのように分割して金融商品を購入し高値掴みを避けるという特徴
さらに定額を分割して購入することにより購入金額を平均化するという特徴があります。
特に、長期投資などで分割する回数が多い積立投資に向いている方法です。
この方法であれば、購入タイミングを見極めなくてよいという初心者向きの方法でもあります。
具体的な例をここで示します。
このグラフをご確認ください
5万円の資金の場合、一括で株を購入する場合と
ドルコスト平均法で購入する場合を比較してみたいと思います。
(A) 一括購入の場合
1月に5万円を一括で購入する場合、
5万円÷1000円(株価)=50株
という事で50株購入できます。
つまり一括購入の場合は、
5万円の資金で 購入額1000円 で 50株 購入できます。
(B)ドルコスト平均法で購入する場合、
5万円を5分割して1か月1万円ずつ購入していきます。
その場合は、
1月 1万円÷1000円(株価)=10株
2月 1万円÷ 800円(株価)=12.5株
3月 1万円÷ 500円(株価)=20株
4月 1万円÷ 250円(株価)=40株
5月 1万円÷ 800円(株価)=12.5株
となります。
ドルコスト平均法で5万円を5分割した場合、
5万円の資金で 購入額250~1000円 で 95株 購入できます。
この例の場合は、同じ5万円で
一括の場合 50株
ドルコスト平均法の場合 95株
と購入できる株数に大きな違いが出てきます。
この例は、一時的に下落した場合、このようなメリットがありますが
上昇しっぱなしの場合は、逆に購入株数が減ることもあります。
しかし、長期的に購入していく場合、永遠に上昇し続けることはなく
どこかで下落する場面があること
さらに今回の例のような”高値掴み”のリスクを減らせることが
最大のメリットと言えます。
ここでの説明は一般的な投資で使うナンピン買いにほぼ同じですが、
一定額の資金を何分割かして逆方向の動きをしたときにのみ戦略的に買っていく
ナンピン買いとは少し違います。
ナンピン買いの場合、自分が想像していた以上に下落相場が
進行してしまう場合、大きな損失を被ることがありますが、
積立投資でのドルコスト平均法の場合は、長期に継続して一定額を
買い増していくため、選択した金融商品が超長期目線でも下降トレンド
ではない限り、ある程度の期間で下落相場になったとしても、
最終的には安く買い増すためのチャンスになるという点で大きな違いがあります。
長期目線で上昇トレンドの商品をドルコスト平均法で買い増していく
この方法は資産形成でとても重要になってくる考え方ですので
活用して行ってください。