投資を行う上で活用する テクニカル分析の基本

出来高” について述べます。

『出来高って何??』

出来高とは、取引が成立した(出来た)株数のことを言う。

出来高が多いということは、取引が活発に行われたことを示し

相場がエネルギッシュに動いたということ。

酒田五法,出来高,逆ウォッチグラフ

出来高大きい=投資家の関心が高い と言い換えることが出来るため、

 ”出来高”は指標として軽視されがちだが、テクニカル分析の観点から

 非常に重要な要素と言える。

『出来高の特徴と活用法』

1、出来高の特徴

  ・出来高はいろいろな要素で増減するが、

  端的に言うと”相場がエネルギッシュに動いた”ということになる。

   意味合い的には、おおきく2通りある。

  ・安値圏での出来高増⇒上昇トレンドの開始 (相場エネルギーの発生)

  ・高値圏での出来高増⇒下降トレンドの開始 (相場エネルギーの出し尽くし)

  出来高は、”投資家の関心度合いの指標”となるので、

  このサイトでお伝えしている諸々のローソク足のサインなどの出現は、

  出来高が大きい条件下での出現(信用度大)と

  出来高が小さい条件化での出現(信用度小)では、

  その後の動きの信頼性が違うので要注意ください。

  例) 安値圏での長い下ヒゲ

     出来高が大きい⇒底である可能性が高い(信用度大) しかし

     出来高が小さい⇒底である可能性がさほど高くない。(信用度小)

2、逆ウォッチグラフ

 出来高と株価の関係を説明した物として有名な

逆ウォッチグラフ”を紹介します。

酒田五法,出来高,逆ウォッチグラフ

  1. 陽転 ・・・・上昇の起点
  2. 買  ・・・・出来高も株価も上昇
  3. 買継続・・・出来高が高く株価上昇中
  4. 買見送り・・・株価は高いが出来高は減少傾向
  5. 陰転 ・・・・下降の起点
  6. 売  ・・・・出来高も株価も下落
  7. 売継続・・・出来高が少なく株価も下落
  8. 売見送り・・・株価は低いが出来高増加傾向

 この上記の1⇒2⇒3⇒・・・・⇒8⇒1⇒2⇒・・・

 のように時計の逆周りのように動いていくことから、このように呼ばれています。

 例えば、自分の持っているポジションが株価は上がり続けているが、

 出来高が減ってきている場合。

 ”投資家の関心は低くなってきたのかな? 売り時は近いかも?”

 と言った感じに判断の補助材料にしてみてください。