テクニカル指標のひとつ、”エンベロープ” について

教科書的な説明をします。


エンベロープとは、移動平均線から派生した

テクニカル指標です。 (下図参照)

この図は、赤い線が20日移動平均線。

それより上の2本の白い線がそれぞれ+2%及び+3%のUPバンド

それより下の2本の白い線がそれぞれ-2%及び-3%のLOWバンド

になります。

計算式は単純で

UPバンド=移動平均線+移動平均線×N%

LOWバンド=移動平均線-移動平均線×N%


つまり移動平均線を上下に一定割合ずらしただけです。


ボリンジャーバンドに似ていますが、

ボリンジャーバンドは、標準偏差を用いているため

変動幅によってバンド幅が伸縮みしますが

エンベロープは、バンド幅が常に一定です。


このエンベロープの使い方としては

基本的に、

”価格と移動平均線は、離れたら近づき、近づいたら離れる”

という特徴を用いて

エントリーでの活用法とイグジットでの活用法の2種類があります。


●エントリーでの活用法

まずエントリーでの活用法は、

価格が移動平均線から離れ過ぎたとき、

つまり+/-2%ラインくらいに来た時、エントリーする

という使い方です。

この方法は、レンジ相場、または穏やかなトレンド相場で有効ですが、

勢いのあるトレンド相場には不向きな使い方です。


●イグジットでの活用法

逆にイグジットでの活用法は、

すでにポジションを保有している際、

価格が移動平均線から離れ過ぎたとき、

つまり+/-2%ラインくらいに来た時、ポジションを決済する

という使い方です。

利益確定ポイントを知るための有効な使い方です。


このエンベロープの二つの使い方を覚えて置いてください