ここでは、ナンピン買いについて説明します
1、『ナンピン買いとは』
読みが外れて自分の買値より値段が下がったとき、
安値で買い増しして買いコストを下げる買い方を”ナンピン買い”と呼ぶ。
例) 100円で株を購入したが、予想に反し株価は80円まで下落。
ここで、80円で再び買い増しをするのがナンピン買いという。
この場合、買った株数が両方とも同じ株数であった場合、
自分のポジションの”平均買いコスト”が、
(100円+80円) / 2 = 90円
と言う具合に、100円 ⇒ 90円 に下がったことになる。
この上図の株価が、100円⇒80円⇒95円 と言う具合に15円上昇した場合、
ナンピン買いをしていなかった場合、
ポジション 100円 ⇒ マイナス5円
しかし、ナンピン買いしていた場合、
平均買いコスト 90円 ⇒ プラス5円
と言う具合に差が生じる。
2、『下手なナンピン損の上乗せ』
上記の説明を見ると、非常に優れた方法のように思えますが、
個人的におススメしません。
有名な相場格言で『下手なナンピン損の上乗せ』というのがありますが、
まさにその通りだと思います。
”○年で○億円”系の書籍で中身を見ると、この”ナンピン買い”の手法と
この方法の正当性をとくとくと語った内容のものがありましたが、私は賛成できません。
ナンピン買いをおススメできない理由として。。。
・予想がはずれトレンドが下降している所を買いに行く逆バリである。
・逆バリは、予想が難しく上昇トレンドに変わらない場合株が”塩漬け”になる。
・塩漬け(マイナス状態での株の長期保有) = 運用効率が悪い
・資金コントロールが狂う (何度もナンピン買いをしてしまう素人に多い)
・(マイナス状態が続くため)精神衛生上よくない。
など、デメリットが多いです。
簡単に言うと ”負けを認めたくない人間の心理” がナンピン買いを
エスカレートさせ泥沼化しやすくなるからです。
※そうならないために参考ください ⇒ 『ロスカット』
正直言っておススメできませんが、もしナンピン買いをするのでしたら、
・ナンピン買いをするのは1回だけと決める。
(複数回のナンピン買いは、資金管理が確実に出来ない人だと命取りになるため)
・前回の買いポジションが全体の投資資金から見て大きな割合を占める場合は、
諦めること。 (ナンピン買いする量も多くなり資金管理が不能になりやすいため)
・中長期投資であり、多少運用効率が悪くても問題ない事が必須条件。
注意事項は、このぐらいでしょうか?
しかし、私の経験上、”ナンピン買い”で予想以上に投資資金を減らします。
(まさに『下手なナンピン損の上乗せ』です。)
”ロスカット”をする方法のほうが明らかに楽ですし効率がよいです。
知識として説明しましたが、おススメできません。
(しかし、事前に計画的に小ロットでナンピンをしていく場合は別ですが。。。)
この情報があなたのお役に立てれば幸いです。
[…] ここでの説明は一般的な投資で使うナンピン買いにほぼ同じですが、 […]